初日の出は６時５５分頃、相模湾の水平線から昇ってきた。
箱根駒ヶ岳の初日の出スポットについて昨年末にテレビで紹介されていた。元日はかなり混雑するだろうと
思い、午前３時頃に駐車場に着いた。駐車場の入り口近くまで来ると道路にずらっと車の列が出来ていた。
なんと駐車場の開門時間は午前４時４５分だった。事前のリサーチ不足で１時間３０分以上も路上待機を余儀なくされた。
駒ヶ岳ロープウエイは元日用の臨時ダイヤで始発が午前５時３０分だった。
定員１０１人の駒ヶ岳ロープウエイがピストン運行で次々と人の波を頂上駅に運ぶ。
始発から２便目に乗れた。山の斜面はまだ真っ暗で何も見えない。
 箱根園駅の駐車場から望む駒ヶ岳 |
 頂上駅から望む箱根園駅方面 |
午前６時頂上駅に到着した。標高１３５６ｍの駒ヶ岳山頂は予想以上に寒い。寒いと言うより
露出している部分が痛い。顔面はマスクやジャケットのフードでガード。カメラ操作のため
手袋を外すとたちまち指先の感覚がなくなる。
 足元には１０ｃｍ以上の霜柱がびっしり。 |
 樹木の枝も樹氷がこんな感じで。 |
午前６時３０分頃になると白々と夜が明け周りの景色が見えるようになり３６０度のパノラマが目の前に広がってきた。
初日の出を迎えるとその絶景は更に美しさを増した。北西方向には富士山が初日の出を受けて神々しく姿を表した。
寒さによる指の痛さをいつの間にか忘れてシャッターを押していた。
富士山の左側には南アルプスの山並み、更にその左には愛鷹山塊も望める。
富士山から南西方向に目を移すと駿河湾が広がっている。
東に目を移すと北東方向には大山から始まって丹沢山塊が広がっている。
丹沢山塊から南に目を移すと相模湾から三浦半島が望める。
画面右手には江ノ島や左手には横浜ランドマークタワーがはっきり見える。東京スカイツリーも肉眼では微かに見えた。
南には逆光ながら伊豆半島が見える。また眼下には芦ノ湖が広がっている。
 伊豆半島の東海岸は逆光で今一見にくかった。 |
 芦ノ湖は真上から見る感じだった。 |
駒ヶ岳は北に霊峰神山を拝し、山岳信仰が行われたところだそうです。
２０００年以上前に聖仙（しょうぜん）仙人が駒ヶ岳山頂に神仙宮を開き、
次いで利行丈人、玄利老人によって駒ヶ岳を天津磐境（あまついわさか）
として祭祀したのに始まるとのことです。
箱根元宮の参道から観た駒ヶ岳山頂付近の景色。ロープウエイ頂上駅は画面左手。
奈良時代に、高僧の萬巻上人が芦ノ湖畔に社殿を造営し、里宮としたのが
現在の「箱根神社」であるそうです。
 山頂の箱根元宮は奥宮として昭和３９年に建立された。 |
 参道の途中に箱根元宮の由緒について記された案内板。 |
厳寒の駒ヶ岳山頂に３時間位滞在し、午前９時過ぎに駒ヶ岳を下りて箱根神社へと向かった。
箱根神社の周辺は駐車場が多くはなく、どの駐車場も満車で駐車場付近の道路は順番待ちの
車の列が出来ていた。止む無く参拝を諦めて帰路についた。
反省点として、本日のスケジュールを箱根神社への参拝を先に行い後で駒ヶ岳山頂に向かう
方が正解だったようだ。ともあれ、今年もこうしてスタートしました。
